友人とつきあっているのを知らずにピエロのような私

大学生の頃、演劇サークルで1年先輩だったNさんにずっと憧れていました。容姿や雰囲気、考え方など全て私の好みの男性像そのものでしたが、気持ちを伝えることが出来ずにいました。

彼には決まった人はいなかったものの女性の友人がたくさんいて、自分もその一人に過ぎないって思っていたのです。社会人になってからも年に数回、彼を含む数人で演劇を観に行ったり、飲み会をしたり友人関係のまま続いていました。

数年するそんな仲間も結婚したり仕事が忙しかったりで、ひとりふたりと減ってきて、いつも一緒に行くのがNさんと私と友人のAちゃんの3人になっていました。私はNさんのことが大好きだったのでどんなに仕事が忙しくても用事があっても約束すれば行っていました。ある時、他の友人からNさんとAちゃんがつきあっていることを聞かされ、知らなかったと言うと友人に驚かれました。

ショックで泣きながら帰ったことを覚えています。知らずに3人で会っていたなんて自分がまるでピエロだなと、後で考えてみれば、なんとなくNさんとAちゃんが心の探り合いをしているような場面もありました。二人が見つめ合っている時に、横にいた私は存在していないも同然なのに、私は勝手にどきどきしてもいました。

Nさんのことが大好き過ぎて現実を見る目を曇らせていたんだと思います。後でAちゃんに聞くと、とても嬉しそうに「Nさんから告白された」と言っていました。グリコのおまけのようにくっついていた自分が情けなくて悲しくて、片思い つらい、苦しくて。。。そんな気持ちになってもまだNさんのことが忘れられず少しでも顔が見たい、声が聞きたいと思っていた私でした。

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